| 対象学生 |
全学部、山梨大学生、科目等履修生(社会人)、特別聴講生(大学コンソーシアムやまなし等)
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| 授業の目的 |
「多文化共生」ということばが使われるようになって、少なくとも30年以上が経過している。共生にあたり3つの壁「ことば、文化、制度」があると言われているが、この四半世紀、これらの壁は低くなったのだろうか。「共生」への眼差しは、日本社会でどれほど育まれたのだろうか。 本講義では、多文化共生社会/異文化コミュニケーションにおける複雑に絡み合った「3つの壁」の内、「ことばの壁」に焦点をあて、乳幼児期からのことばの獲得と母語・継承語教育を含めた、多文化共生社会における言語支援について理解し、多文化共生に向けて、その知識を仕事や人生などにどのように活かすか、自分には何ができるのか考えることを目的とする。
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| 到達目標No.1 |
多文化社会における「3つの壁」について説明できる。
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| 到達目標No.2 |
多文化社会における言語支援について例をあげて説明することができる。
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| 到達目標No.3 |
多文化社会にむけて、自身に何ができるのか考えることができる。
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| 到達目標No.5 |
共生社会における人権とその課題について理解し意識化して日常を振返ることができる。
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| 成績評価の方法 |
| 評価の方法 |
割合(%) |
評価の基準 |
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目標No.1
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10%
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授業内での意見交換、振返りから評価する。
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目標No.2
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10%
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授業内での意見交換、振返りから評価する。
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目標No.3
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30%
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授業内での意見交換、振返り、提出課題から総合的に評価する。
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目標No.4
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10%
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授業内での意見交換、振返りから評価する。
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目標No.5
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40%
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振返り、課題提出、ディスカッションにおける意見交換から評価する。
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| 合計 |
100%
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| 授業の方法 |
各回は、下記授業内容と、それに関する質疑応答、意見交換、また、時間に応じて異文化コミュニケーションのエクササイズを行う。原則として対面ですが、学外者にはオンライン同時配信も行います。
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| 教科書 |
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テキスト
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なし
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参考書
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・岡本夏木(1985) ことばと発達(岩波新書) (岩波書店) ・今井むつみ(2010) ことばと思考(岩波新書) (岩波書店) ・今井むつみ(2013) ことばの発達の謎を解く(ちくまプリマ―新書)(筑摩書房) ・ジム・カミンズ、中島和子(訳著)(2011) 言語マイノリティを支える教育 (慶応義塾大学出版会) ・中島和子(2016) 完全改訂版 バイリンガル教育の方法 (アルク)
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| 授業計画の概要 |
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タイトル
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(10/7水) オリエンテーション/現状把握/「3つの壁」について
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授業内容
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本講義を受講するにあたってのオリエンテーションを行うと同時に、在留外国人の現状(3つの壁)について概観する。「多文化共生」に対する各自のイメージをグループで共有する
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事前学習
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予習資料を熟読
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事後学習
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振り返りを提出
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タイトル
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(10/14水) ことばと思考の発達/乳幼児期の言語獲得
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授業内容
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乳幼児期の言語獲得と思考の発達について学ぶ。
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事前学習
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予習資料を熟読
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事後学習
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振り返りを提出
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タイトル
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(10/21水) 生活言語と学習言語/ダブルリミテッド/母語・継承語
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授業内容
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生活言語と学習言語、ダブルリミテッド、母語・継承語など、学童期から青年期にかけて見られる言語に関わる諸問題について学ぶ。
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事前学習
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予習資料を熟読
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事後学習
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振り返りを提出
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タイトル
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(10/28水) 小中高での日本語学習
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授業内容
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小中高での日本語教育(日本語学習)について、現場からゲストスピーカーを招き、その現状、課題、課題への対応策について学ぶ。 ゲストスピーカー:今澤悌氏
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事前学習
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予習資料を熟読する
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事後学習
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振り返りを提出する
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タイトル
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(11/4水) 外国人住民への情報提供とやさしい日本語
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授業内容
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外国人住民への情報提供の方法とやさしい日本語について、その必要性を理解し、実際に「やさしい日本語」への書き換えをしてみる。
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事前学習
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予習資料を熟読する
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事後学習
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振り返りを提出する
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タイトル
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(11/11水) 地域の日本語教室
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授業内容
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地域における日本語教室について、現場からゲストスピーカーを招き、その現状、課題、課題への対応策について、現場で日本語教育をしているゲストスピーカーから学ぶ。
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事前学習
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予習資料を熟読する
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事後学習
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振り返りを提出する
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タイトル
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(11/18水) コミュニティ通訳
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授業内容
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コミュニティ通訳(医療、司法、行政、教育分野における通訳)の特徴、通常の通訳との違いを知るとともに、その必要性について理解する。併せて、言語権について学ぶ。
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事前学習
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予習資料を熟読する
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事後学習
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振り返りを提出する
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タイトル
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(11/25水) 発表とディスカッション、まとめ
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授業内容
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各自(人数によってグループごと)の発表と、それに関するディスカッションを行い、授業をとおしたまとめをする。
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事前学習
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授業を通して関心のある分野で、各自問いを立てそれについて調べ(自分なりの答えを出して)発表する準備をする。
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事後学習
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他の受講者の発表、ディスカッションに関してまとめの振り返りをする。
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| 実務経験のある教員による授業科目の概要 |
科目担当者は、やまなし医療通訳研究会AIMY、多文化社会の保健医療を考える会JUNTOSの代表を経て、現在、(一社)ダイバーシティネットワークVENTOSの代表理事。多文化社会コーディネーター、CLAIR認定多文化共生マネージャー。外国人学校健診、外国につながりのある子どものための日本語作文コンテスト、医療通訳セミナー・フォーラムなど企画運営してきた。
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| 備考 |
・本科目は、14:50~16:20の時間帯に山梨県立大学飯田キャンパスで実施します(他大学の学生・社会人はオンライン可)。 ・事前学習の資料は、その都度提示します。 ・他大学の学生や社会人等とともに学ぶ「PENTAS YAMANASHI」の科目です。
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