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選択した講義科目の内容です

2025
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講義科目名称 :
地域における金融機関の役割
英文科目名称 :
 
授業コード :
13208040 
開講期間 配当年 単位数 科目必選区分
後期(3Q)  1・2・3・4  1  選択 
担当教員
手塚 伸 / 岡本 新一 
区分  科目番号  曜日・時限    
           
添付ファイル
対象学生
全学部、山梨大学生、科目等履修生(社会人・高校生等)、特別聴講生(大学コンソーシアムやまなし等)
授業の目的
 地域経済には、様々なステークホルダーが存在し多様な日常を営んでいる。そしてその中で助け合い、協働し、競争しながらモノやサービスを生み出し、インフラや社会システムを構築し、和やかなコミュニケーションを繋ぎ、有益な価値を生みだしながら豊かな社会を創造している。
 日々の暮らし中で、不可欠だが当たり前として享受している水や空気などの要素と同じように、私たちの周りにお金(貨幣)が存在している。特に、資本主義社会においては、膨大なお金が世間を流通し、「金融」システムと姿を変え我々に大きな影響を与え、時には人々の人生をも大きく左右するようになった。
 一方、お金の誕生以来、歴史の中では多くの人々が「一体お金とは何か?」について苦悩してきたが、実はこの本質は明確には把握されていないといってもよい。
 この講義では、金融とは何かについて歴史や理論に学ぶとともに、金融機関の現場でどのように展開しているのか、実践知を学ぶことによりこれからのキャリアを実りあるものとしていきたい。
 本科目は、㈱山梨中央銀行の寄附により運営するもので、同行の全面的なご協力のもと進めていきます。
学士力A
教養力
学士力A(ウエイト)
学士力B
思考力
学士力B(ウエイト)
学士力C
実践力
学士力C(ウエイト)
学士力D
 
学士力D(ウエイト)
 
学士力E
 
学士力E(ウエイト)
 
学士力F
 
学士力F(ウエイト)
 
学士力G
 
学士力G(ウエイト)
 
学士力H
 
学士力H(ウエイト)
 
到達目標No.1
地域社会における地域金融機関の役割や機能について理解できる。
到達目標No.1(学士力対応)
教養力
到達目標No.2
金融について、歴史や仕組みなど多方面から理解するとともに、地域経済に果たす役割を理解できる。
到達目標No.2(学士力対応)
教養力
到達目標No.3
貨幣の本質に基づき、価値と価格との定義を理解し、今後のキャリアにおいて賢く実践できる。
到達目標No.3(学士力対応)
思考力
到達目標No.4
VUCA時代における貨幣との付き合い方を理解し、自ら実践する態度を身につける。
到達目標No.4(学士力対応)
実践力
到達目標No.5
 
到達目標No.5(学士力対応)
 
成績評価の方法
評価の方法 割合(%) 評価の基準
目標No.1 40% 各回のレポート(金融機関に関する理解度)により評価する。
目標No.2 20% 各回のレポート(経済・金融に関するリサーチ力・思考力)により評価する。
目標No.3 20% 各回のレポート(貨幣による客観性・ソリューション力)により評価する。
目標No.4 20% 最終回に科目全体に課すレポート(表現力・姿勢)に基づき評価する。
合計 100%
授業の方法
貨幣の歴史的考察から、様々な金融の現場における実践的な活動、地元金融機関の地方創生や地域経済活性化への取り組みなど、貨幣(お金)の切り口から経済社会を俯瞰していく。さらに、講義を通じて、金融リテラシーの向上を図り、VUCA時代を生き抜く術を学ぶ。
受講に際して・学生へのメッセージ
・金融の第一線で活躍される実務家とともに、これまでとは全く異なった切り口から金融の在り方を考える講義です。「昨日までとは異なった景色」が見えてくるものと思います。多くの方々の参加を期待します。
・質疑応答のみならず、授業外学修として担当教員・ゲスト講師との対話を歓迎します。
教科書
テキスト 適宜プリントなどを配布します。
参考書 講義時に適宜紹介します。
授業計画の概要
1
タイトル (10/1水) 山梨県立大学特任教授 手塚伸
 
授業内容 冒頭において授業全体のガイダンスの後、貨幣とそれが表す価値との関係に関するこれまでの議論を整理し、貨幣の本質を明らかにする。
 
事前学習 内山節 著『貨幣の思想史』(農山漁村文化協会版あるいは新潮選書版)を予め学修しておく 
事後学習 課題レポートにより授業内容を振り返る 
2
タイトル (10/11土) 山梨中央銀行 担当者
 
授業内容 山梨中銀金融資料館の見学を通じて、金融の歴史や甲州金、人生の三大費用等について学ぶ。
 
事前学習 次のホームページを確認しておく
山梨中央銀行金融資料館(https://www.yamanashibank.co.jp/aboutus/museum/) 
事後学習  
3
タイトル (10/11土) 山梨中央銀行 担当者
 
授業内容 先進的な取組みをしながら地域の殖産興業の発展に寄与してきた興益社、優れた先見性を発揮しながら山梨のみならず日本全体の経済発展に寄与してきた甲州財閥等を紹介し、金融の本質である「公益性」について学ぶ。
 
事前学習 次のホームページを確認しておく
山梨中央銀行金融資料館(https://www.yamanashibank.co.jp/aboutus/museum/)
 
事後学習  
4
タイトル (10/15水) 山梨中央銀行 担当者
 
授業内容 グローバル及び我が国の金融制度の仕組みについて理解する。また、間接金融、直接金融などについても学び、併せて、地域金融機関(地銀)の現状について知る。
 
事前学習 内山節 著『貨幣の思想史』(農山漁村文化協会版あるいは新潮選書版)を予め学修しておく 
事後学習 課題レポートにより授業内容を振り返る
 
5
タイトル (10/22水) 山梨中央銀行 担当者
 
授業内容 地域金融機関が、地域の抱える諸問題を解決し、地域社会のサステナブルな発展に貢献するための「面」としての業務を学ぶ。
 
事前学習  
事後学習 課題レポートにより授業内容を振り返る 
6
タイトル (10/29水) 山梨中央銀行 担当者
 
授業内容 地域金融機関が、企業との課題共有、解決策の検討、実行支援による持続的な成長に貢献するための「点」としての業務を学ぶ。
 
事前学習  
事後学習 課題レポートにより授業内容を振り返る 
7
タイトル (11/5水) 山梨中央銀行 担当者
 
授業内容 銀行業務のみでは対応できない課題に対して、山梨中央銀行グループとしてのシナジー効果を発揮する中で、地域課題解決を図っていく「地域総合金融グループ」としての存在意義について学ぶ。
 
事前学習  
事後学習 課題レポートにより授業内容を振り返る 
8
タイトル (11/12水) 内山節(哲学者)
 
授業内容 これまで学んで来たことの総括として、外部講師として哲学者の内山節氏を招き、「資本主義の現在とこれから」について学ぶ。
 
事前学習  
事後学習 課題レポートにより授業内容を振り返る 
実務経験のある教員による授業科目の概要
様々な金融機関でご活躍される方々、長く金融機関に関する調査研究に携わってきた方々など、幅広く第一線で活躍される方々を講師に招き、金融の現状を明らかにしていく。
備考
・本科目は、次の時間帯と場所で実施する。
10/1  16:30~18:00 山梨県立大学飯田キャンパス
10/11 13:10~16:20 山梨中央銀行金融資料館(現地集合・現地解散。駐車場に限りがあるため、徒歩又は自転車で参加すること)
10/15~11/12 16:30~18:00 山梨県立大学飯田キャンパス
※ただし、最終日の11/12には、引き続き18:10~19:40に内山節氏の講演「資本主義の将来を透視する」を実施します。
・他大学の学生や社会人等とともに学ぶ「PENTAS YAMANASHI」の科目です。