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選択した講義科目の内容です

2025
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講義科目名称 :
文化とコミュニケーション
英文科目名称 :
Culture and Communication
授業コード :
11203010 
開講期間 配当年 単位数 科目必選区分
後期  1・2・3・4  2  選択 
担当教員
橋本 憲幸 
区分  科目番号  曜日・時限    
      木曜・3限    
添付ファイル
対象学生
全学部
授業の目的
※この科目は「連携開設科目(主幹大学:山梨県立大学)」です。

本科目の目的は、自身とは異なる文化をまとった他者を把握しようとしてきた様々な思想や立場について理解するとともに、人間や出来事の別様の可能性に思考を及ぼし、その自らの思考をも反省的に捉え直すことができるようになることである。
学士力A
教養力
学士力A(ウエイト)
学士力B
技法力
学士力B(ウエイト)
学士力C
思考力
学士力C(ウエイト)
学士力D
 
学士力D(ウエイト)
 
学士力E
 
学士力E(ウエイト)
 
学士力F
 
学士力F(ウエイト)
 
学士力G
 
学士力G(ウエイト)
 
学士力H
 
学士力H(ウエイト)
 
到達目標No.1
他者への眼差しに関する様々な思想や立場について理解している。
到達目標No.1(学士力対応)
A 教養力
到達目標No.2
他者を理解しようとする思想や立場の問題点を指摘することができる。
到達目標No.2(学士力対応)
A 教養力
到達目標No.3
他者理解の困難を理解しながらも、それでも他者を理解しようとすることができる。
到達目標No.3(学士力対応)
B 技法力
到達目標No.4
他者に関わる自身の経験や思考を省み、その眼差しを更新することができる。
到達目標No.4(学士力対応)
C 思考力
到達目標No.5
 
到達目標No.5(学士力対応)
 
成績評価の方法
評価の方法 割合(%) 評価の基準
№1~4 40% 授業内課題
●他者に関する思想や立場を適切に説明できているか。
●他者に関する思想や立場の問題点を指摘できているか。
●他者理解の困難を引き受けながらもそれでも他者を理解しようとしているか。
●自身の経験を相対化し自身に批判的思考を向けられているか。
№1~4 60% 最終レポート
●他者に関する思想や立場を適切に説明できているか。
●他者に関する思想や立場の問題点を指摘できているか。
●他者理解の困難を引き受けながらもそれでも他者を理解しようとしているか。
●自身の経験を相対化し自身に批判的思考を向けられているか。
合計 100%
授業の方法
本科目が連携開設科目であることに鑑み、講義はオンライン同時双方向型で実施します。Google ClassroomとGoogle Meetを使用します。「文化とコミュニケーション」のClassroomにはクラスコード【 lampehq 】を入力して参加してください。使用するMeetへのリンクはClassroomに掲出されています。

講義に関する連絡や課題の掲示・回収もGoogle Classroomを通じて行ないます。Google Formsを活用することもあります。FormsへのリンクもClassroomに掲出します。

毎回Classroomを通じてリフレクションを提出してもらいます。
 
最終課題はレポートとし、試験は実施しない予定です。
受講に際して・学生へのメッセージ
 
教科書
テキスト 使用しません。各回で資料を配信する予定です。
参考書 橋本憲幸『教育と他者——非対称性の倫理に向けて』(春風社、2018年)
その他、講義中に随時紹介します。
授業計画の概要
1
タイトル なぜ文化とコミュニケーションなのか 
授業内容 文化とコミュニケーションの問題系を説明する。  
事前学習 自身の問題意識と本科目との関係の意識化 
事後学習 自分の問題意識と講義を関連づけたリフレクションの提出 
2
タイトル 文化とは何か  
授業内容 文化の諸定義について検討する。  
事前学習 文化という言葉の使われ方の反省とその意味内容の推論 
事後学習 文化に関するリフレクションの提出 
3
タイトル コミュニケーションとは何か  
授業内容 コミュニケーションの意味内容と成立可能性について批判的に吟味する。  
事前学習 コミュニケーションという言葉の使われ方の反省とその意味内容の推論 
事後学習 コミュニケーションに関するリフレクションの提出 
4
タイトル 他者を理解するとはどういうことか  
授業内容 他者とは誰のことなのか、他者を理解することはできるのか、根本から再考する。  
事前学習 他者ならびに理解という言葉の使われ方の反省とその意味内容の推論 
事後学習 他者と理解に関するリフレクションの提出 
5
タイトル 教育において他者とは誰か  
授業内容 教育とは他者にどのように関わることであるのかを批判的に検討する。 
事前学習 自身の教育ないし被教育体験の反省と教育の意味内容の整理 
事後学習 教育と他者に関するリフレクションの提出 
6
タイトル ケアにおいて他者とは誰か  
授業内容 ケアとは他者にどのように関わることであるのかを批判的に吟味する。  
事前学習 ケアの意味内容の探索 
事後学習 ケアと他者に関するリフレクションの提出 
7
タイトル 未来の他者とどのように向き合えばよいか 
授業内容 まだ見ぬ他者に対してわれわれは何をすべきなのかを検討する。 
事前学習 環境問題等で主題化される未来について知識を獲得する。 
事後学習 未来の他者に関するリフレクションの提出 
8
タイトル 文明化において他者とは誰か 
授業内容 文明と野蛮という二項対立的な他者への眼差しの構図と問題点を吟味する。 
事前学習 文明化の意味内容の探索 
事後学習 文明化に関するリフレクションの提出 
9
タイトル オリエンタリズムにおいて他者とは誰か 
授業内容 オリエンタリズムにおける他者表象の構図と問題点を検討する。  
事前学習 オリエンタリズムの意味内容の探索 
事後学習 オリエンタリズムに関するリフレクションの提出 
10
タイトル 文化相対主義において他者とは誰か  
授業内容 本質主義との対比において文化相対主義を批判的に把握する。 
事前学習 文化相対主義の意味内容の探索 
事後学習 文化相対主義に関するリフレクションの提出 
11
タイトル ポストコロニアリズムにおいて他者とは誰か 
授業内容 同化とは異なる他者関与がいかに可能かを模索する。 
事前学習 ポストコロニアリズムの意味内容の探索 
事後学習 ポストコロニアリズムに関するリフレクションの提出 
12
タイトル 優生思想において他者とは誰か 
授業内容 優生思想が他者をどのように遇するのかを批判的に吟味する。差別と排除に触れる。 
事前学習 優生思想の意味内容ならびに現代社会との接点の探索 
事後学習 優生思想に関するリフレクションの提出 
13
タイトル 他者に寛容であるべきか 
授業内容 寛容という他者への態度について批判的に検討する。多文化主義にも触れたい。 
事前学習 寛容の意味内容の推論 
事後学習 寛容に関するリフレクションの提出 
14
タイトル 他者と共に生きるとはどういうことか 
授業内容 共生とは誰が誰に対し何をすることなのか、思想的系譜を踏まえ検討する。 
事前学習 共生の意味内容ならびに現代社会との接点の探索 
事後学習 共生に関するリフレクションの提出 
15
タイトル 総括 
授業内容 講義全体を振り返り、「文化とコミュニケーション」の問題系を捉え返す。 
事前学習 これまでの講義内容を踏まえた疑問点と論点の整理 
事後学習 講義全体のリフレクションの提出 
実務経験のある教員による授業科目の概要
 
備考
状況に応じて授業計画を変更する可能性があります。